深夜メガネ

スタートアップが好きです。

写真でコミュニケーションを取るサービスが増えています

この記事を読んで面白かったのでピックアップ。

 

ファッションの好みは写真で伝えた方がいい

 

「Stitch Fixは、ユーザーが登録したファッションの好みや服のサイズなどの基礎情報とアルゴリズムを組み合わせ、そこから抽出された情報をもとに、スタイリストがユーザーの好みそうな衣類やアクセサリーを配送してくれるサービスだ」。airclosetさんみたいな感じですね。

ちょっとairclosetさんや他の類似サービスを使ったことがないので、他のサービスのことはわかりませんが、Stich Fixが面白いのは「本人が言葉でスタイリストに好みのファッションを伝えるよりも、写真などの視覚的要素を使ってデジタルに伝える」方法を採っていること。

 

言葉とファッションは相性が悪い

 

確かに、ファッションの言葉使いは曖昧です。例えば「ギャル系 ファッション」で調べてみると、ひとえにギャル系といってもその種類はとても多いです。ようは「ギャル系」という言葉だけで自分の好みを伝えるのはなかなか難しいということです。多分ギャル系の中にも色々な区分はあるのでしょうが、サブスクリプションファッションレンタルを選ぶセグメントの方々はそんな言葉知らないと思います。つまり言葉でファッションタイプを選ぶのは無理ゲーです。

 

なのでファッションの好みは写真で選びます

 

そこでStich Fixはpinterestと提携することを選びました。pinterestは「Pinterestはネット上の画像を自分の「ボード」に「ピン」して集めたり、他の人のボードに貼られた画像を「リピン」することもできる、画像をブックマークとして集めるツール」です。

2016年3月現在、piterestでStich Fixを検索すると1万件近いピンが見つかります。これなら自分好みのファッションが見つかるでしょう。選ぶの大変そうですが笑

「新たなユーザーがStitch Fixに登録すると、体型、好きな色、嫌いな色、好きな模様、いつものファッションスタイル、職場の服装規定や、ファッションへの意欲など、まずは長い質問に答えなくてはならない。そして、BOHO(ボヘミアンとニューヨークのソーホー地区を掛け合わせた造語)、クラシック、プレッピー、グラマラスなど、それぞれのテーマに沿った写真を見て、どう感じたかを回答する。」そうです。

jp.pinterest.com

 

写真でのコミュニケーションが増えている

 

Stich Fixのポイントは「いかに写真でその人の趣味に合った写真を選ばせられるか」です(他にも色々あるでしょうがここではこれに絞ります)。このように、写真がポイントになるサービスが増えてきました。スマホの写真画素数がうなぎのぼりなこと、instagramやsnapchatのような写真や動画orientedなサービスの普及、人工知能等の画像解析技術・サービスの増加、等がその背景でしょう。

 

さて、日本でも写真をコミュニケーションの中心にしているサービスを何個かピックアップしてみました

 

読モのプチプラアイテムが買える「#CBK」

 

まずは#CBK(カブキ)。

提携読モなどが自分のファッションをブログで公開。それを#CBK上に収集し、好きなコーディネートをピック。ただ、モデルさんが着ている服それ自体は高い(かもしれない)ので、そのプチプラアイテムが買えるというものです。

 

他人のおしゃれな部屋の写真がみれる「roomclip」

 

続いてはroomclip

ユーザーが「自分の家の中」を公開するSNSです。おしゃれなインテリアなんかが掲載されています。各写真にはタグがついていて、そのタグを頼りに自分の欲しいインテリアや家具を揃えていくものです。
ところでこのサービスどうやってマネタイズしているんでしょう。

 

ストーリーやECがセットになっている写真「THE WORLD ELEMENTS」

 

最後にTHE WORLD ELEMENTS。

 

PCとスマホでUIが違いますが、写真に「タグ」がこんな感じに埋め込まれているんですね。黒いのが「タグ」です。
(source)
まるでフランス。白でまとめたクリーンな世界【Heroomtage・中尾智子の部屋 / リビング編】 | THE WORLD ELEMENTS(ザ・ワールド・エレメンツ)

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このタグは複数種類があって、たとえば「story」をクリックすればその製品のストーリーが、「shop」をクリックすればECにとんだりします。便利。

 

写真と動画起点のサービスは増えるはず

 

このように、写真がコミュニケーションの中心なサービスはファッションを中心にどんどん増えています。最近は写真(にうつっているもの)のストーリーがセットになっているものも増えている印象がありますが、それはまた次の機会に。

また、最近は動画サービスも色々出てきています。動画も近いうちにコミュニケーションの主役に躍り出てくるでしょう。今はvine、snapchat、cchannnelなんかだと思いますが、「動画そのもの」ではなく「動画が媒介の」サービスが増えてくると思います。まとめるのが楽しみです。

 

それではでは深夜メガネでした!

 

webサービスなのに実店舗があるファッションベンチャー

 

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webサービス・アプリ全盛期。我々はECで簡単に服が選び、買えるようになりました。

ファッションベンチャーも沢山ありますが、その多くはwebだったりアプリだったりインターネットを中心とするもの。そりゃそうです。実店舗には百貨店やモールやセレクトショップが昔から強力なプレイヤーとしており、インターネットを使ってその弱点を補強したり、もっとできることを増やそうとしているのですから。

 

リアル店舗はUXを上げる

 

ところが、消費者がECを使う際の問題点は「ものを触れない」ことだったりするわけです。やっぱりwebサービスだけじゃなくて実店舗もあるほうがお客様のためになるよね、という感じで最近ファッションベンチャーが実店舗を出す事例が増えています(聞いたわけじゃないから他の事情があるかもですが笑)。

というわけで、今回はリアル店舗があるファッションベンチャーをピックアップしたいと思います。

 

色から新しい出会いを求める「IROZA」

 

東急百貨店渋谷店に拠を構えるのがIROZA(イロザ)

 

IROZAのコンセプトは 「色でアイテムを探せるセレクトショップ」。

IROZAのサイトを訪れると「ある一色」ばかりが目に入ります。例えば今月は「blossom」。そう、IROZAでは今月の色が決められているのです。

 

IROZAにはネイビーで集められた商品がたくさんあります。ところで、深夜メガネはネイビーが大好きでファッションでも雑貨でもどうしてもネイビーを選びます。そんな状態で深夜メガネがIROZAのネイビーのコーナーをみたらどうなるか。興奮します。興奮して買いまくります。

  

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▲2016年3月の色は「blossom」

 

銀座から日本ブランド再興を目論む「ファクトリエ」

 

銀座にひっそりと佇むのはfactelier(ファクトリエ)

 

ファクトリエは一見普通のアパレルブランドなのですが、「徹底した中間コストの排除」「(だから)びっくりするくらいの高品質なのに安い」「(実店舗があるのに)ECだけで販売」なんていう特徴があります。

最初の2つはこちらの記事が素晴らしいので是非。

 

店舗に行っても売ってくれない!?

今回注目したいのは3つ目の「ECだけで販売」という点です。ファクトリエは実店舗があるにも関わらず、すべてEC経由で販売しています。実店舗には商品があるのですがすべてサンプルで、そこに商品があっても持ち帰れないとのこと。もちろん試着はできて、気に入ったらお店にあるタブレットからECにログインして購入することが出来ます。

後に紹介するLaFabricならわかるんです。だってオーダーメイドですもの。在庫なんてあるはずがありません。

ファクトリエも置こうと思ったら置けるはずです、でも置かない。理由は聞いたことがないですが、そこも品質や値段に関わるこだわるファクトリエの理由があるのだと思います。

ちなみに銀座だとちょっと高齢の方でタブレットに不慣れだったりクレカ情報を入れるのを嫌う人もいると思うのですが、そこのところをどうしているのは是非伺って見たいものです。

 

世界中のメガネの中から運命の1本に出会える、メガネのEC「Oh My Glasses」

 

視力が弱い人にとってメガネはもはや体の一部と言っても過言ではありません。メガネユーザにとってメガネは人生そのものです。メガネを店頭でしか購入したことがない方も多いのではないでしょうか。だがしかし!そうするとあまり気に入ったメガネがないのもまた事実。いいメガネが見つからないという悩みは度なしのおしゃれメガネユーザーにとっても同じではないでしょうか。そんなときに登場するのがメガネのEC「Oh My Glasses(オーマイグラス)」。

 

25,000本から5本を選択

オーマイグラスには25,100種類のメガネがあるそうです(2016年3月現在)。これならメガネも選び放題。というかありすぎて選べないんじゃ笑

気に入ったメガネがあれば5本まで選んで自宅に送ってくれます。あとは自宅で試着して気に入ったものはそのまま購入、その他の商品は返品で手続き終了です。今自分のかけているメガネをオーマイグラスに送れば度付きレンズを作ることも可能です。

最初は実店舗に行ってみるのもいいかも

オーマイグラスには実店舗もあります。2016年3月現在「渋谷」「新宿」等5店舗。先にも書きましたが、特に視力が弱い人にとってはメガネをECだけで作成するのはやはりハードルが高いものです。実店舗があって視力を測ってくれたりしたら安心ですし、一旦お店で視力を測っておき、視力がそんなに変わらなければ次回からはECで購入してもいいですね。

 

オンラインでオーダースーツを作成「LaFabric」

 

最後に紹介するのはLaFabric(ラファブリック)。オンラインオーダースーツを作るベンチャーです。

オーダースーツを着たことありますか?深夜メガネは所要で諸用で作ったことがあるのですが。

とてもいい。

当たり前ですが体にフィットするんですよ。スーツなのにとても動きやすい。そんなオーダースーツをオンラインで作成できるのがLaFabricです。

仕組みは簡単。LaFabricのサイト上で気に入ったスーツを選び、その後に自分の全身15箇所のサイズを登録するだけ。サイズの計測方法も各箇所動画で紹介されているので簡単です。

実店舗に行けば実測してくれる

とはいえ、計測には不安が残るのもまた事実。LaFabricは渋谷に本店を、東京各所にポップアップストアを構え、そこに行けばスタッフが体の計測もできますし、生地や仕上がりの確認も出来ます。

そしてなんと、出張採寸なんて制度もあるそうです。東京23区限定でスタッフの方が家まで来てくれるそうです。しかも今なら無料(採算どうなってるんだろう笑)。この機会に是非。

お買い物ガイド | LaFabric カスタムオーダーのメンズファッション

 

実店舗⇛オンラインでリピーターを

 

いかがでしたでしょうか?オンラインで買い物をするときの問題点はやはり「実物が見れない」こと。各サービスともこの不安を解消するために実店舗を構えているのかと思います。

逆に、オフラインの問題点は「店舗に行かなければいけない」こと。買うものが決まっている状況では、店舗に行くのは面倒だしそもそも時間がないかもしれないし遠いかもしれません。そんな時に一回行ったことがあって安心感があれば、もう店舗に行く必要はないですね。

おそらく、webだけの顧客と、店舗に来てくれた顧客のリピート率は後者の方が高いはずです。とすれば、各サービスともwebだけでなく店舗への誘導も重要になってくるでしょう。このオンライン全盛期に面白いパラドックスです。

 

それではでは深夜メガネでした、おやすみなさい。

気に入ったサービスがあったら是非そのサービス名と一緒にシェアして下さい♪~(´ε` )