EdTechを分類してみたらまだ狙い目ってあるんじゃない?と思いました
こんばんは。深夜メガネです。
何かの記事でEdTechという言葉を見たのでまとめることにしました(←適当か)。
色々調べてみましたが、他にもまだまだあるような気がしますのでありましたらご連絡下さい。へ〜、って思います(←おい)。
ところで、EdTechの概念って意外に広いなー、って思いました。
例えば最近露出の激しいTANRENさん。事業内容は販売員のロールプレイングトレーニングを動画でやってしまおう、というもの。詳しくはこちらから。
ASCII.jp:接客ロールプレイングのクラウド化で営業研修を変えるTANREN (1/2)|未来を描くスタートアップとマイクロソフトのストーリー
こちらのサービス、日本語でいうと「教育」よりは「訓練(トレーニング)」に近いのかな、と思います。しかし、彼らは自分たちのことをEdTechと謳っています。
educationという英単語にどこまでのニュアンスがあるのかわかりませんが、確かに、「自分自身または他者との意図的な関わりの中で自分のスキルを上げていく」という意味では「訓練」や「学習」も含めていいかな、と思いましたので、今回は学校教育だけでなく、訓練やスキル伝達みたいなものまで含めてEdTechということにしました。
ちなみに「別に我々EdTechと認識してないんだけど」みたいなのもあると思いますが、悪しからず。
教える側にフォーカスしたサービスは少ないかも
今回は縦軸にライフタイム、横軸(2つしかないので軸ではないが)が教える・教わるでプロットしてみました。
とは言っても、こと狭義の「教育」は通常先生と生徒がいるものなので、両者に影響を与えます。とは言っても、全部真ん中にしたら分類にならないので、独断と偏見で「どちらに重点を置いているか」という観点からまとめています。間違ってたら教えて下さい。へ〜って思います(←おい)。
まとめてみたら「教える側」がすかすかでした。
確かに、日本国民ならほぼ全員が生徒側だったことがあるでしょう、なので生徒側によったサービスが多そうです。経済規模も大きいですしね。
他方で教える側へフォーカスしているサービスはまだまだ少ないような印象です。確かに、幼保の先生の問題点ってたくさん思いつきますけど、それを解決しようとしているサービスはあまり思いつきません。関係者の方いらっしゃったら狙ってみてはどうでしょうか。
幼少期〜小学校低学年のポイントは知育や英語
以下、図へプロットしている全てを説明すると長そうなので、いくつかピックアップして簡単に紹介します。
幼少期〜小学校低学年向けのサービスで多いのは、「知育」や「英語(グローバル化)」です。例えばスマートエデュケーション。スマホやタブレットを利用した知育アプリを提供しています。2014年時点で1000万ダウンロードしているとのことです。すげえ。
英語の分野ではリノヴェ社が提供する「5star 英会話」。子供時代から英語に慣れ親しむための企業内保育園です。(サービス自体は大人にも提供している模様。)
また、Global Step Academy は単なる子供向けスカイプ英会話かと思いきや、インターナショナルスクールで学ぶ文化の多様性のようなものも意識した教育を受けられるようです。
教育、というわけではないですが、子供のサービスで有名なのはシェアリングエコノミーの記事でも紹介したAsMamaさんですね。今は子供の預かりが主眼になっていますが、子供を預かる以上、多少なりとも宿題を教えたり塾の昨日を提供したりと、教育の要素はこれから入ってくるでしょう。
小学生〜高校生は「自主学習」「先生と生徒」「先生」「受験」と多様な プレイヤーが
イメージどおり、やはりここは多くの課題に対して色々なサービスがある面白いエリアです。
まずは「自主学習」。アオイゼミの名前はよく聞きます。「アオイゼミとはスマホを中心にネットで無料で視聴できる、日本最大級のライブ授業配信サービスです。」ビジネスモデルどうなってるのかと思ったら、ライブ配信は無料、録画視聴は有料モデルのフリーミアムモデルとのこと。ちなみにwebメディアもこのモデル最近増えてる気がします。これがないと生活できなくて課金するんですよね。
次いで「先生と生徒」両方が使うサービス。ednity社は「先生と生徒がクローズドなグループ内でつながり、学校内の情報共有」をするためのSNSです。学校の先生ってめちゃくちゃ忙しいですし、全員とLINEでつながってもいられないし、これで情報連絡が楽になれるならとても素敵なサービスです。
「先生」だけのサービスで目立っているはSENSEI NOTEを展開するLOUPE社。「センセイノートは先生同士が役立つ情報を互いに交換できるサービス」です。例えば社会。世の中で何か新しいことがあって、先生といえども何でもかんでも知っているわけではありません。そんなときに全国の先生のうち、そこに詳しい人に聞いてみる、なんてことができます。ググればいいじゃん、とも思いますが、あるニュースを教育上どう教えるか、なんてことはググっても出てこないので、先生同士のコミュニティを作るのは有意義かと思います。
「受験」では「教育図鑑」。高校とか大学の紹介本ってなんか全部同じに見えるんですよね。彼らのサービスでは学校の関係者が中のことを教えてくれたり、自分に会う校風を教えてくれるとのこと。
大学生・社会人はスキルアップに感心
このあたりは自分の仕事のプラスになるスキルが身につくかどうかがポイント。
schoo web campusは、「スタートアップ」「web開発」「デザイン」などをテーマにオンライン授業を展開しています。特にスタートアップでは業界の有名人がたくさん出演しています。生放送は無料ですが、録画は月980円で見放題なフリーミアムもでる。生放送はチャットも同時並行で投稿され、先生がそれに反応するのインタラクティブ性も面白いです。
「codecamp」や「資格スクエア」はオンライン版専門学校(家庭教師)、もう上場しちゃいましたが、レアジョブはオンライン英会話で有名ですね。
仕事では、冒頭で紹介したTANRENさんなどトレーニングに特化したサービスもこれから出てくるのでしゃないでしょうか。
スポーツの分野でも元プロスポーツ選手がアマチュアにオンラインで教える、なんてサービスが増えています。スポともや、スマートコーチ(by ソフトバンク)なんかですね。
ちょっと変化球ですが、credoを教える側にプロットしました。これは専門性のある大学院生がニュースを優しく解説するというもの。日本はアカデミックな知識をマネタイズするというのが難しいといわれていますが、これなら大学院生も自分の専門性を活かしながらマネタイズができますね。
自分のスキルを周りに伝えるためのサービスも
ガッツリ専門家の話を聴くほどではないんだけど、簡単に概要は把握したい、なんてことはよくあることです。そんなときに役立つのがスポットコンサルティングのビザスク。例えば「製造業のCSR活動の打ち出し方」とか「新規事業立ち上げ相談」とか、今までにその業務をやってきた方々に気軽に相談することができるサービスです。
続いてはストリートアカデミー。丁度TSUTAYA を展開するCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)が運営する「T-Venture Program」で最優秀賞をとっていました。
「ストリートアカデミーは、誰もが先生になれるスキル・マーケットプレイス。先生と生徒をつなぐことに特化しており、オフラインでの学習機会の創造を行っている。」とのこと。食べログやUberのように、ストアカではサービス提供者に点数をつけますが、教育や講座にはこの仕組みなかなかなかったようです。
ビザスクもストアカも、ITサービスでまだ若い人がメインユーザかと思います。しかしこれらのサービスはいわゆる「熟練」の職人のような方々が使っても効果があると思います。例えば、大手製造メーカーで品質改善のプロだったような人から、モノづくりスキルがまだまだなスタートアップが製造のノウハウを吸収する、なんてこともこれから増えてくるでしょう。
EdTechは移り変わりが激しい分野
いかがでしたでしょうか。EdTechをまとめてみました。
人がいる限り教育というものはなくなりませんし、「知育」のように新しい概念も出てきます。読み書きそろばんが大事な時代は終わり今やプログラミングスキルの方が大事、とも言われています。
他方で、まだまだ教える側の効率性を改善していくようなサービスは少ないような印象でした。こちらも是非是非増えて欲しいところ。
あと、EdTech、特に中高大学生あたりがターゲットのものは移り変わりが激しい分野です。なぜなら、学生は全員アーリーアダプターだからです。キャズムをあっさり乗り切ると言い換えてもいいでしょう。なので、昨日の覇者が今日負けるなんてあっという間に起こります。新しい技術・サービスを面白い方向にバンバンつかていきますので、この記事のプレイヤーも数年後にはどうなっているかわかりません。
これからEdTechが業界的にどう変わっていくかも注目していこうと思います。
それではでは!